みなさんこんにちは。ひげ・さんです。
男性にとって、本屋さんの女性向けコミックの棚を見るのは、かなり難易度が高いです!
しかし!その高い壁を突破した猛者ならば、誰もが女性向けコミックのはんなりとした世界を楽しむことができます。
Amazonなど、人目を気にしなくても購入できるツールが発達した現代ならば、世代や性別の垣根を越えて、良作を楽しもうではありませんか!
最近では女性作者でも少年・青年雑誌のほうで執筆されている方も多いですが、まだまだ男性向けは男性が書くという流れ(これは本能的にしようがない部分でもありますが)はあります。
女性の作者さんが描く作品の多くは、気持ち、心を中心にストーリーが展開するものが多いと感じています。そんな素敵な気持ちにさせてくれる3作品を今回は紹介したいと思います。
私が手に取る作品は、だいたいアニメ化されているか、なんかの大賞をとったものがほとんどですが、どれもこれもいい作品ばかりです!
1. となりの怪物くん
ろびこ 単行本は全13巻
講談社「デザート」
紹介(Wikipediaより抜粋)
主人公・水谷雫は、幼少期からトップの成績を取ることしか興味が無く、生き物に対しての慈しみも乏しい。小学生時、クラスで飼っていたウサギが死に、皆が悲しむ中でも宿題を優先する発言をし、周囲から「ドライアイス」とあだ名をつけられるような勉強の虫だった。
高校へ入学して間もなく、担任から隣席との理由で依頼されてプリントを届けたことがきっかけで、入学式当日に流血事件を起こし、停学処分解除後も不登校を続ける問題生徒・吉田春(通称「ハル」)と知り合う。
本当の友達がいないハルの思い込みや勘違いも手伝い、非常に気に入られ、迷惑しながらも雫はハルの世話を焼くようになる。やがてハルは登校を始めて2人の感情に友情が芽生え、次第に恋愛に近いものに変化していく。
実は頭脳明晰だが、暴力的で奇行が目立つために友人を求めながらも孤立してきたハルと、成績こそ全てと優秀な自分を維持するために他人との関わりを排除してきた雫、不器用な2人が出会ったことにより、取り巻く人間関係もそれまでとは大きく変わっていく。
この作品の全体として感じる空気感といいますか、「なんかいーじゃない、好きだし、一緒にいようよ」みたいな空気が好きです!
最後には「ああやっぱり好きだな」的な空気もいいです!
大人な私としましては、「これを読んで中学生の娘が、ちょっとでも高校に興味をもって勉強してくれれば」という淡い期待を込めて、全巻読破しました。
2. うさぎドロップ
宇仁田ゆみ 単行本は9巻+1巻
祥伝社「FEEL YOUNG」
紹介(Wikipediaより抜粋)
祖父の訃報で訪れた祖父の家で、30歳の独身男、河地大吉(ダイキチ)は一人の少女と出会う。
その少女、鹿賀りんは祖父の隠し子であった。望まれぬ子であったりんを施設に入れようと言う親族の意見に反発したダイキチは、りんを自分が引き取り育てると言った。こうして、不器用な男としっかり者の少女との共同生活が始まる。
まずは男として、一言申さずにはいられません!!
「じーちゃんやるなー!!」
りんちゃんの幼少期のかわいさと、大人なりんちゃんの「ちょっと大人すぎやしませんか?」というギャップ!
そしてストーリー全体を通して感じるダイキチの優しさに包み込まれていく作品です。
おっさんがいい年して小さい子ども相手にえっちらおっちらがんばっていく姿を自分に重ねつつ(私も子どもがいますので)楽しむことができました。
変わったエンディングを迎えるため、一部読者からは拒否反応の声も上がっていたような気がしますが、私としては、愛って育むものだし、りんちゃんにとっては自然なことだったんだろうなって思いました。
りんちゃんのかわいいTwitterアイコンが公式サイトでゲットできます!
公式 http://www.usagi-drop.tv/09spe/index.html
3. 町でうわさの天狗の子
岩本ナオ 単行本は全12巻
小学館「月刊フラワーズ」
紹介(Wikipediaから抜粋)
天狗を信仰する町、緑峰町。その町でうわさになっているのは、天狗の神様・康徳坊の一人娘、秋姫。
天狗と人間の間に生まれたハーフである秋姫は、幼なじみの瞬から「早く天狗になる修行を始めろ」と言われ続けているが、彼女の頭の中は同級生のタケル君のことでいっぱいで…。
主人公がまさかの天狗!と思って手に取った本作品。
しかし、外見的には普通の女の子でした。
男性向け作品だったら、ぜったい変身したり羽が生えたりしそうなシチュエーションですが、本作品では主人公の秋姫は、力を持っているだけです。
天狗の普通、人間の普通、どちらのほうに行くのか行かないのか。
自分ってなんだー??的な葛藤も描きつつ、時に天狗の力を使って事件を解決していきます。
この作品も日常パートはのんびりゆっくり普通の女の子たちの会話が繰り広げられてます。
のほほんとしていたら妖怪がひょこっと出てきたりするタイミングが、本当の生活を描いているっぽくておもしろいです!
さいごに
いかがだったでしょうか。
年齢のせいか、今回紹介させていただいた3作品は大人が楽しめる作品となっております。
3作品ともすでに完結済みなので、この機会にぜひ読んで楽しんでいただければと思います。