いきなりですが、みなさん地獄ってどんなイメージを想像しますか?
漠然と血の海とか、針地獄とか有名なものは想像できるけれど、いざ明確に想像することは難しいんじゃないでしょうか。
しかし、私は明確に地獄というものを想像できます。
なぜかというと、地獄に実際に行ったことがあるからです。
もちろん、「死んだことあるの」という問いには「いいえ」と答えますし、
「頭がおかしいの?」という問いには、頭がおかしいから地獄に行ったことがあるという意味だとすると「いいえ」と自信をもって答えられます。
では、どういうことなのか。もちろん本当の地獄に行ったわけではありません。
正確には、この世界で本当の地獄に一番近いスポットに行ったということなんです。
そして、そのスポットはこの日本にあるんです。日本の静岡県伊豆市にあるんです。
その名も「極楽苑」。
今回はそんな知る人ぞ知る静岡県の穴場スポット「極楽苑」をご紹介したいと思います。
極楽苑は展示は2種類ある
まず、極楽苑の展示は2種類あります。
地獄極楽めぐりと秘宝展です。
地獄極楽めぐりは前述した地獄体験ができる、体験型の展示です。
秘宝展は18歳以上のみの方が観ることができます。
伊豆で発症したとされる真言川流48手や他の世界各地の性にまつわる文化などが展示されています。
こちらは刺激の強い大人向けの展示になっています。
今回は地獄極楽めぐりに焦点を当てます。
最初は雰囲気のある女将の語りから
まず、地獄極楽めぐりの始まりは女将の語りからはじまります。
女将の語りからはざっくり、地獄とはどういうものかやこれから体験する地獄について紹介されます。
なんとも神妙な雰囲気の女将から発せられるその独特な語りに聴き入ってしまい、非日常感が演出され、これから地獄に行くのかと実感が湧いてきます。
いざ地獄へ!!
極楽苑で再現している世界は源信というお坊さんが書いた「往生要集」が元になっており、死出の旅路や閻魔の庁、各種の極楽浄土がジオラマで表現されています。
施設内は薄暗く、ジオラマ部分は照らされているので妙に迫力があります。
地獄極楽めぐりの構成としては、まず「死出の山から閻魔庁までの道」から始まります。
こちらは死んでしまった後、地獄に行くまでの道のりです。
ほとんどの人は死んでしまったらまず7日間、ひたすらあるいて最初の審問をする裁判官に出会います。
ここから計7回地獄の裁判官に会い、最終的に閻魔様に自分の輪廻先が決まるまでの道が「死出の山から閻魔庁までの道」で再現されています。
次に広がるのが「六道」です。
こちらは閻魔様にどこに行くか決められるのですが、その行き先がジオラマで再現されています。
六道には「地獄道」から「畜生」「人間」「天」などがあり、それぞれ行く予定がない人もある人ももちろん見ることができます(笑)。
ここでは8種類ある地獄のひどさやつらさ、くるしさを知ることになります。
「あんた、地獄に落ちるわよ」なんて軽々しく言っていた占い師が過去にいましたが、なんて酷いことを軽々しく言っていたんだと、思わされたりします(笑)。
一つ私のお気に入りの地獄を例にとると阿鼻地獄(あびじごく)というものがあります。
これは8つある地獄の中でも最悪の地獄で、まず到達する際に自由落下速度で落ち続けて2000年かかるというヤバさです。
到達した後は64の目を持つ奇怪な鬼にいじめられたり、熱鉄の山を登り下りしなきゃいけなかったり、舌を抜き出されて100本の釘を打たれたりとそりゃあもう想像するだけでこの世に生きている限り表現しようのないなにかなわけです。
六道すべてを見た後はこの世で良いおこないを続けたものだけが行ける「極楽浄土」の世界が見れます。
極楽浄土の世界は美しい花は咲き、素晴らしい建築物が建っていて、豪華な装飾で飾られ、その中で人々が楽しそうにしている姿が描かれています。
究極の楽の世界ですね。
極楽浄土の世界で最後は終わりを迎えさせてくれるという粋なはからいで地獄極楽めぐりは終了を迎えます。
まとめとか個人的感想とか
ここに来ると、地獄を題材にしている漫画「鬼灯の冷徹」なんかは正確な地獄の情報を知りつつもよくコミカルに世界観が描けているなと感心させられます。
あとこの施設で注目ポイントの一つとしては、めぐっている最中閻魔様のポイントなどにノートが置かれていて、現世での人々の懺悔がノートに書き記されています。
その内容を見ると、やはり人間というものは人それぞれ様々な業を背負って生きているのだなぁと考えさせられます。
様々な種類の地獄のうち、なにをしたらどこの地獄に行くか知ることができるので、ここで知っといてよかったと安心することができます。
また、極楽浄土の行き方も知れちゃうので行くなら早く行くことに越したことはないです(笑)。
初回行った時の衝撃や得るものの大きさはかなりでかいので是非足を運んでみてください。
伊豆極楽苑
アクセス
静岡県 伊豆市 下船原 370-1
公式HP:http://izu-gokurakuen.com/