【解説】文豪ストレイドックス第一話『人生万事塞翁が虎』

初めまして。本記事を執筆させていただきます、さゆっとと申します。
好みの範囲は主にアニメやゲームです。その分野で皆様に楽しんでいただける記事を書くことが出来たら感無量だと思います。
以後よろしくお願いいたします。

 

さて

4月6日から放送開始された『文豪ストレイドックス』

公式

第一話『人生万事塞翁が虎』を簡単な解説と感想を交えながら紹介していきます。
内容に関して、というよりも元となった文学作品に興味を持っていただけたら嬉しいな、といった内容になっております。
(ネタバレを多大に含みますので、未視聴の方はお気を付けください)

 

タイトル

いきなり登場するは、美味しそうな梅茶漬け。
近年のアニメはご飯の描写にかなりの力が入っています。
深夜アニメでこれはテロリズム以外の何物でもありません(めっちゃお腹減る)。

タイトル解説

それは置いておきまして、タイトルで登場する文字についての解説を少々。

本来の言葉は『人間万事塞翁が馬』。
故事成語で、簡単な意味は「幸も不幸も予想は出来ない」といったものです。
これから、敦の行く先はどうなるんだろう、といった感じでしょうか。

今回の主な登場人物である、中島敦。太宰治。そして、芥川龍之介の名前も書かれています。
ここで注目すべきは書かれている小説の文章でしょう。

太宰治中島敦

 

まず目に入るのはあまりにも有名、太宰治の『人間失格』からの一文です。
太宰の遺作であるこの作品は、全編で鬱々としており、彼の人生を語られた云わば自伝的小説です。
人間として生きることの難しさを感じながら生き続けた男は、道化を演じつつも最後まで上手に人間として生きられることなく死んでいきます。
『文豪ストレイドックス』おける太宰治は、このような道化的側面を現されているような気がしております。
作家太宰治という人間をどう見ているかで、探偵太宰治をどう感じるかが変わってくるのではないでしょうか。
詳しくはアニメであり、原作の漫画をもって割愛させていただきますが。

次に中島敦の代表作である『山月記』からの一文。
国語の教科書で読んだことがある方も多いのではないでしょうか。
というか、そのような機会も無ければ中島敦はとっつきにくい部類の作家だと思います(あくまでも私見)。
「己の空費された過去は?」という言葉が、『文豪ストレイドックス』あるいは第一話の中島敦を表現していると感じられます。
抱えている過去により、獣となる敦。
『山月記』はその傲慢さが、人間から虎という獣へと変貌させるに至ったという大筋がありますが、『文豪ストレイドックス』では、敦を虎に至らせたのは、一体何なのだろうか、というのが第一話です。
それにしても異能、つまるところファンタジー要素とは言え、「虎になっちゃダメだよ!」という作品をオマージュしたキャラクターが虎になる能力というのは、なかなか思い切っていると思います。

そしてもう一つ。
登場はしませんでした(思いっきりOPEDには出てたし、公式HPで悪い顔してた)芥川龍之介の名前。
書かれているものは『羅生門』の一文です。
これも有名な作品ですので読んだことがあるかとも思います。
「ある勇気が生まれてきた。」と書かれていますが、それは正義ではなく生きるための悪に染まる勇気で、『文豪ストレイドックス』の芥川もそういった役どころ。
他の2人と異なり、能力名が書かれていないのはまだ登場していないからなのでしょうが、それなら何故一話で芥川の名前を出したのでしょうね?

内容解説

内容に関しては、あまり解説することはありません。
完全にただの感想になってしまいます。
ここがよくわからなかったので解説して欲しい、といった点がありましたら教えてください。

  • 感想その1
    細谷さん本当に半ギレ眼鏡キャラ似合うな
  • 感想その2
    OPキャラ出まくってワクワクする!
  • 感想その3
    原稿用紙描写が素敵だと思いました

敦

以上が主なものです。
能力バトル物なだけあってキャラクターと異能が多いですが、元の作品があるのでなんとなくでも覚えやすいのではないでしょうか。
来週一気に登場キャラクターが増えるので、わからなかったら何度も見返すかしてみてください。
ところで、私はアニメオリジナルのキャラクターに大いに期待をしております。
恐らくアニオリやってる暇はないだろうなとは思っていますが、2期等あればそれもまた(気が早い)。


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