ヲタク丸出しの本をレジに持っていくまでの葛藤について考えてみた

こんにちは!Article coneQtのおふざけ担当・天照ひかるです。

突然ですが、皆さんは書店でヲタク丸出しの本を買うときに、

レジに持っていくのを少し躊躇ってしまうタイプですか?

それとも、「ヲタクですが何か?」と堂々と胸を張って差し出すタイプですか?

ちなみに私は肌色面積が多めの情熱的なBL本の表紙を一番上にして、

あえて若いお兄さんのレジを選び、リアクションを楽しむタイプです。

 

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今月スタートした夏アニメ『腐男子高校生活』の第1話では、

主人公の坂口が手にしたBL本をレジに持っていくまでの葛藤、

そして辿り着いた先で待っていたまさかの悲劇が描かれています。

今回はそんなヲタクならではの書店あるあるに関して、

現役書店員としての考察も交えつつ語っていきたいと思います。

 

■お客さんは大きく分けて3タイプ

 

 

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・その1 気にせず堂々と持ってくる

1番多いのがこのタイプかと思います。何故かエロさが濃くなれば濃くなるほど、

マニアックであればあるほど持ってくる人は堂々としていることが多いです。

 

・その2 どこかソワソワしている

このタイプもわりと多い印象。不自然にカウンターの一点を見つめていたり、

早く会計を終わらせてくれ!とばかりに小刻みに揺れているパターンがあります。

 

・その3 どうにか誤魔化そうとする

普通の本(だと本人が考えているであろう本)の間にブツを挟んでくるパターン。

表紙を下にするケースもあるが、会計するときはひっくり返すのであまり意味はない。

 

■意外と店員の方は気にしていない?

 

『腐男子高校生活』ではBL本をレジに持ってきた主人公・坂口に対して、

男性店員がギョッとした表情でドン引きしながら会計するシーンがあります。

しかし書店員の立場から言わせて頂くと、こういった対応はほぼあり得ません。

利用者数の少ない店舗だと分かりませんが、ある程度賑わっているお店になると、

レジ打ちのスピードを上げていかないと列が出来てしまうこともありますし、

本の状態(汚れや折れ等)のチェックや巻数に抜けがないか確認する等、

短時間でやることが沢山あるのでとてもそこまで気が回らないからです。

後になってスリップ(本の間に挟まっている紙。回収する店舗が多い)を見て、

へぇ~こんな卑猥な本が売れたんだな、と思うことはたまにありますが。

それを買ったのがどのお客さんだったかまでは正直覚えていません。

 

■レジに持っていくときの羞恥心とはそもそも何なのか

 

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ここまで語ってきましたが、私自身もレジに持っていくのを躊躇う本はあります。

それは、純愛系の少女マンガとティーン向けのキラキラしたアイドル誌です。

BL本は堂々とレジに持って行けるのに、少女マンガやアイドル誌は恥ずかしい。

『腐男子高校生活』でも、BL本を買うためにレジに並んだ坂口が、

「エロ本を買う方が100倍マシ!」と謎の持論を展開するシーンがあります。

一般的にはBL本よりも少女マンガやアイドル誌の方が買いやすいだろうし、

BL本とエロ本だったらエロ本の方が買いにくいと思われているはずです。

―にも関わらず、何故こういった逆転現象が起きるのでしょうか?

 

恐らく、本の内容云々よりも『本人のキャラとのギャップ』なんじゃないかと。

こんな本をこんな人が読むなんて、と思われそうなのが嫌なんですよね。

店員さんの目も気になるけれど、それよりも自分自身の中にある羞恥心、

こんな本を読んでいる自分への照れ臭さが1番大きいのかもしれません。

 

■何の解決にもならないまとめ

 

ニコニコチャンネルで放送されている『腐男子高校生活』の第1話では、

「そんなに恥ずかしいならネットで買えよ」とのコメントが多々見られました。

中身が確認出来ないのがネックですが、確かにそれが1番無難な解決方法かもしれません。

最近では一部の大型書店でセルフレジが導入されている店舗もありますので、

そちらを利用するのも手かもしれません、が……。

何だかんだ言いつつ、皆レジに持っていくまでの葛藤って嫌いじゃないんですよね。

羞恥心に耐え、恥を忍んでヲタク丸出しの本をゲットしたときの達成感。

それを味わうために、あえて書店に足を運んでいるという面もあると思います。

ネットでポチッただけでは味わえない興奮が、そこには確かに存在しているのです。

 

結論 → ヲタク丸出しの本をレジに持っていくまでの葛藤こそがヲタクの神髄。


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東北の片隅に暮らすアラサー腐女子です。 たまにコスプレしたりしなかったりの自称ヘタレイヤー。

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